枝折(しおり)

山笠台の「天板」にあたる部分で、ここに飾りを乗せます。舁き山の場合は表(前部)と見送(後部)の縁を40cm程度空け、ここに台上がりが腰掛けます。

棒〆縄(ぼうじめなわ)

山笠台と舁き棒を固定する強固な麻縄。山笠の舁き出し時には、山笠台全体の「ねじれ」をここで受け止めて逃がす「緩衝材」の役割も担っています。

舁き棒(棒)

舁き手達が担ぐ棒で檜、または杉の丸太を使用します。左右三本ずつの計6本で、左右とも外側から内側に向かって「一番棒」「二番棒」「三番棒」と数えます。舁き手の肩のどちらを入れるかによって、「右肩一番棒」「左肩二番棒」などと区別します

棒鼻(ぼうばな)

舁き棒の先端部分のことで、銅の口金がはめ込まれています。また、左右の一番棒の棒鼻には山笠の方向や進路を操るための鼻縄(はななわ)が取り付けられます。

棒ぐり(ぼうぐり)

舁き棒を固定する部品です。舁き棒が当たる場所は半円状に削られており、舁き棒がきれいにはまる形状をしています。


棒受け(ぼううけ)

山笠台の主要骨格の一つ。前に進む力と上に持ち上げる力が同時にかかる部分で、材質は丈夫な桜や檜が使われます。

八つ文字縄(やつもじなわ)

山笠台と舁き棒を固定する強固な麻縄。山笠の舁き出し時には、山笠台全体の「ねじれ」をここで受け止めて逃がす「緩衝材」の役割も担っています。

への字(へのじ)

山笠台の四隅の足と足を繋いで固定するための「梁(はり)」の役割を果たします。その名の通り「へ」の字に湾曲した部材を選んで使用します。これは、転倒した舁き手が山笠に巻き込まれるのを防ぐための「逃げ」を確保するためで、博多祇園山笠の大きな特徴です。

火打ち(ひうち)

四隅の足を対角で結び、荒縄で補強した「梁」。への字を補強する役割を果たします。

胴がね(どうがね)

山笠台の足の先端に取り付けられる鉄の鋳物。地面の摩擦から山笠台の足を保護する役割を果たします。車輪や緩衝材は付いておらず金属がむき出しのため、乾いた路面の出走時には地面との摩擦で激しく火花が飛びます。