「博多祇園山笠」の最古の写真見つかる?

最古の山笠写真

1870年の標題と一致!
「博多祇園山笠」の最古の写真とみられる1870年(明治3年)に撮影したものが見つかった。
この写真は、博多古謡を今に伝える「那能津会」の長老だった故石橋源一郎さんが保管していたものを遺族が福岡市博物館に寄贈した。

当時、山笠の高さは約16mあり、最も高かったとされる。
写真には「橋弁慶」という標題を示す板があり、博多祇園山笠振興会初代会長の故落石栄吉さんが著した「博多祇園山笠史談」では、1870年の一番山の標題として記されている。
また、1873年以降は電線を避けるため山笠の高さを低くしており、さらに、再び高くなった1890年ごろの写真とも異なって舁き手が法被を着ていない。
こうした理由から、1870年に写された可能性が高いという。
これまでは1871年の一番山の写真が最古とされてきた。解釈が正しければこの写真が最も古いことになる。