実践山笠入門編

山笠は停まらない・驀走中の連続交代が最高の見どころ

  1. 前者の直後に縄を掛け、肩を入れた方の手で舁き縄をシッカリ確保。
  2. 棒に掛けた縄をシッカリ握り、体を棒に入れながら前者の背中に片手で軽く合図を送る。
  3. 背中に合図を受けた者は素早く棒から縄を外し、逃げる。
  4. 前者が棒から外れる動作と同時に、縄を所定の位置へ進め、素早く肩を入れ、体勢を整え驀進する。
  5. 舁き終わった者は、素早く山笠から離れる事。疲れてもなるべく山笠の前方へ出た方が 良いようだ。山笠から遅れると、追い付くのが大変。
  6. 片手で縄の一方を素早く軽く持ち上げるようにして外す。あまり強く下へ引張ると隣り棒の 舁手の頭を打つので用心。

前者が交替した直後は遠慮する事

最低20m位の距離を舁くまでは絶対に慎んだ方が良い。煩雑な交替は棒ぜりになるばかりでなく、 山笠はブレ、労力の空転で益少し。また、この行為は、争いの素になり易いので、十分に注意されたし。

背中に合図を受けたら素早く棒から離れる事

交替してからの時間が多少早くても素直に譲りましょう。
-----成らぬ堪忍、するが堪忍-----

最重点注意事項 それは足もつれ

山笠の事故で最も怖いのは、電柱や障害物だけでなく、交代時の足もつれです。その為にも キチンと棒に縄を掛け、合図をする事が最も大切です。不注意な交替で転倒した場合、表て (山笠の台より前部)であれば、そのままヘビィ・ウェイトの山笠の下敷き。見送り (台より後部)ならば、後押し集団の足の下です。即、大事故発生。十二分に注意注意。

舁き縄は”命の綱

舁き縄は、棒を確保(棒と体を密着安定させる)するばかりではありません。舁き縄をシッカリ 掴んでいる事によって、あなたの安全保障に貢献するのです。交替時、思わず足が滑っても、 縄にすがって立ち上がる事が出来ます(転倒しても縄から手を放さなければ立ち上がれます)。
また、転倒者が転がり込んでも、足で脇へ蹴出したり、余裕があれば片手でシッカリ縄を掴み、 片手でもって転倒者の〆込みを掴み、助け起こす事も可能です。