放生会名物

放生会名物、数々あれど・・・

幼い頃、連れてもらった放生会!筥崎の大鳥居から参道に入ると、はだか電球に照らされた露天の灯りが真っ暗な夜空の中に筥崎宮に繋がる参道を鮮やかに浮かび上がらせていた。
威勢のいい呼び込みの声、美味しそうな香り、不気味さを感じるガマの油売りやお化け屋敷などの見世物小屋。子供ながらに、異世界の入り口をくぐった様な・・・おそるおそる、ワクワクしていたのを思い出します。

放生会チャンポン

 「チャンポン」だからと、食べ物ではありません。繊細なガラス玩具で、一般には「ビードロ」として知られています。明治の終わりの頃から放生会で売り出され名物に。息を吹き込むと「ペコッ」「ポコン」と音が鳴ります。箱崎宮の巫女さんが、お花やトンボなど一つ一つ手作業で絵付けします。限定発売ですのでお早めに。(12日午前8時から札所で授与)
バッタもんは露店でも売ってます。
 永年放生会にて授与して参りましたおはじきの販売は平成二十九年より見送り!

新しょうが

 放生会では新生姜が売られます。昔は箱崎宮の周りは生姜畑が広がっていたので、放生会の帰りに、博多のごりょんさんが土産に近所に配り「今年も、放生会へ、詣ってきましたよ」というぐあい。香り高い新生姜を買って帰るのも季節感があっておすすめですよ。

博多長持ち唄と幕出し

昔、筥崎宮一帯は松原だった。その松の枝に町内やお店ごとに幕を張り、飲んだり騒いだりして放生会の一日を楽しく過ごした。これを「幕出し」と呼んだ。明治、大正時代には200組が幕出しを行ったとも言われている。

500軒を超える露店

お詣りのあとの楽しみはなんといっても参道に軒を連ねる露店。食欲をそそる焼きイカ、トウモロコシ、昔懐かしい綿菓子等々。特に日が落ちたあとは、灯が入って雰囲気も一段とアップ。放生会の一番の楽しみ。

露店の営業時間は、午前中10時ころからぼちぼち開店、平均的なお店で21時ごろまでは営業しているので、日中でも夜間でも楽しむことができます。中には深夜24時まで営業しているお店も。

 お化け屋敷に見世物小屋

露店の数にも圧倒されるけど、本道から横に並ぶ通りの「見世物小屋」が面白い。へび女にお化け屋敷、的当てや射的にスマートボール、カニ釣りに、ヒヨコ釣り。小屋の人達も高齢で何時まで立つのか?おじちゃん、おばちゃんの口上は必見です。