お宮
「さし山-奇数番号山」の飾り物(人形)の最上部に取り付けます。
赭熊(しゃぐま)
赭(赤)熊とは本来赤く染めた白熊の毛で払子(ほっす.禅僧用具)などに用いますが山笠では普通白色を使い山小屋に山を飾り据えた時、見送り杉壁添いの内側中央部に差し立てて飾ります。非常に高価な物です。
招き旗
年寄(町総代)が持ち山笠の先走りをして招き寄せる染め抜きの小旗です。山笠番号と流れを明記、朝山、12日、13日、15日は必ず携帯します。
鉄砲袋
麦わらを赤い布で包み神紋を付けた杉壁の飾り物でしたが、或る時気転の利く台上がりがそれを一本引き抜き棒さばきに使ったところなかなか格好が良かったので、以後台上がりの大事な必需品となりました。 12日、13日、15日、台上がりの花形道具です。(玄関に掲げる最高の魔除けとして喜ばれてます。)
水桶と手柄杓
水桶と柄杓は山笠の給水車です。12日、15日、山笠前後を担いで走ります。炎天下を走る山笠には不可欠のものです。渾身の力で山を引き、火のような口の中に含む一杯は最高の冷却水です。又、絶叫する台上りにとって最良の甘露水です。(柄杓を逆手に持って走る山笠の台上りに手渡す技術は山笠の見所の1つです。) 手柄杓は桧や杉のうすい板で作った曲げ物です。枠に流名や町名等を表記し水桶に備えたり腰に差して携行します。
銅がね
山笠台脚にはめる鉄の鋳物。1トンの重量を支えて疾走する鉄沓はこの厚さでも加熱摩擦して期間中に取替えを行う程です。当番町は走行中絶えず水をかけオーバーヒートの防止に気を配ります。
招き板
昔は進行道路の各所に配置した4斗樽の水桶に水当番をつけ、自己の山が近ずくとこの板を持ち抱えて招き、水桶の場所を知らせる為だったそうですが、現在は前走りの子供が持って、前方遠くから山笠の勢いを煽る様な意味で招いたりして使途多様化です。12日、13日、15日の必需品。
破魔弓
山を飾り据えた時に、赭熊の両側に差して飾ります。魔除けの意味がある。