標題
人形を飾りつけた山笠には、それぞれにタイトルがつけられている。祭りを前に、流役員は人形師に依頼して構図をまとめるとともに標題を承天寺や櫛田神社、地元の史家に付けてもらうのがふつう。標題は3、5、7文字と奇数で表現する。よく使われる「勲(いさおし)」は勇ましく、「誉(ほまれ)」は明るく。十分意味はあるが、文字が偶数になった場合、この1字を入れるとたちまち奇数になるという効能も。アニメを素材にしたものは、「-」や「!」で調整することが多い。
山笠人形のタブー
長い歴史があるだけに、その間に飾る人形によっていろんなタブーが生まれた。「武田信玄」では、火事が起こったり、人違い殺人が起こったりと。他に、「高師直(こうのもろなお)」、「川中島」、「曽我兄弟」なども。また、竜や大蛇を作ると大雨が降るといわれてる。